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 ソフトバンクグループ(SBG)の子会社で携帯電話大手のソフトバンクが19日、東京証券取引所第1部に上場した。1株当たりの初値は1463円で、1500円だった事前の売り出し価格を2・5%下回って取引が始まった。

 ソフトバンクの宮内謙社長がこの日、東証で上場通知書を受け取った。初値で計算した時価総額は7兆35億円。東証が11月末時点で集計した国内の時価総額上位と比べると、7位に相当する規模になる。

 ただ、株価はその後、1400円を割り込んで推移。午後には一時、1315円まで下がった。同社の携帯電話で6日に起きた約3千万件の大規模通信障害などが、投資家の心理に影響した可能性がある。

 ソフトバンク株を99・99%保有していたSBGは、上場に合わせてソフトバンク株の約37%を売り出し、約2兆6千億円を調達する。1987年のNTT上場時に政府が手にした約2兆3千億円を上回り、国内では過去最大。世界では、中国のネット通販大手アリババグループが2014年に米ニューヨーク証券取引所に上場したときの250億ドル(約2兆7千億円)が過去最大とされ、これに迫る規模だ。

 SBGは調達した資金を使い、AI(人工知能)などの先端技術を持つ企業への投資を加速させ、投資企業への変身を図る。調達資金の一部は、過去に巨額の買収を繰り返したことなどで16兆6千億円(9月末時点)まで膨れあがった有利子負債の圧縮にも使われる。(徳島慎也)

国内企業の時価総額の上位10社

①トヨタ自動車

 22兆1981億円

②ソフトバンクグループ

 10兆4848億円

③NTTドコモ

 9兆9417億円

④三菱UFJフィナンシャル・グループ

 8兆6353億円

⑤ソニー

 7兆5405億円

⑥キーエンス

 7兆4907億円

⑦ソフトバンク

 7兆35億円

⑧KDDI

 6兆7452億円

⑨ファーストリテイリング

 6兆2625億円

⑩ゆうちょ銀行

 5兆9670億円

<注>ソフトバンクは19日の初値で計算。その他は、日本取引所グループによる2018年11月末時点のまとめ