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 トランプ米大統領は18日、国防総省に対し、インド太平洋軍などと同格の11番目の統合軍として、新たに「宇宙軍」を創設するように命じた。宇宙空間の軍事利用を進めている中国とロシアに対抗する目的で、ホワイトハウスは将来的に陸海空の各軍と並ぶ軍種への昇格を目指しており、そのための第1段階との位置づけだ。

 トランプ氏は宇宙軍の正副司令官も決めるように指示した。米政府当局者はAP通信の取材に対し、宇宙軍創設で今後5年間で8億ドル(約900億円)の費用がかかると見積もられていると明らかにした。

 ペンス米副大統領は同日、フロリダ州のケネディ宇宙センターを訪問し、「米国の宇宙安全保障という新しい時代が今日始まる」と演説。「中国とロシアは宇宙空間における新兵器の配備に取り組んでいる。これらの新しい挑戦に技術革新で対応する必要に迫られた」と強調し、宇宙軍創設の重要性を訴えた。

 宇宙軍創設はホワイトハウス主導で進められ、トランプ氏が6月、国防総省に対して創設の手続きに入るよう指示していた。統合軍(Command)からさらに格上で、陸海空の各軍や海兵隊、沿岸警備隊と同格の六つ目の軍種としての軍(Force)へ引き上げたい考えだが、国防総省や議会側には慎重論が根強い。(ワシントン=園田耕司)