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 岐阜県中津川市の公立病院再編問題で、青山節児市長は18日、市東部と長野県木曽地方をエリアとする国民健康保険坂下病院を来年度から療養病床型の有床診療所とすることを明らかにした。急性期の医療は市中心部にある市民病院が担うことになる。

 坂下病院は旧坂下町が2001年に総合病院として開設したが経営が悪化。自治体合併後の市に二つの総合病院の維持は重荷となっていた。市は2年前に坂下病院を診療所化する方針を示し、夜間・休日の救急受け入れ中止や診療科目の削減、療養病床のみの入院受け入れなどを進めてきた。

 青山市長はこの日、市議会特別委員会で方針の詳細を示した。それによると、外来診療は内科、小児科、整形外科、眼科のみとし、耳鼻いんこう、婦人など6科は市民病院に集約。「在宅療養者の救急対応も市民病院が担う」と説明した。

 かつて一般病床を含めて199床あった坂下病院の入院機能は療養のみの19床に激減する。

 市が説明する経営難の要因は、人口減に伴う医療需要の減少と医師の確保難だが、今回の経営改革でも経費の削減効果は年に1億6千万円にとどまる。

 一方で以前から続く資金不足への補塡(ほてん)は、今年度も一般会計から2億4千万円を繰り入れ、来年度も続く見通しだ。坂下病院建設費の償還も年に4億円あり、今後10年続く。民営化も模索しているが不調だという。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(森川洋)