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 東京・上野の東京都美術館で開催中のムンク展。鑑賞するだけでなく、パソコンやスマホを使って自分なりの「叫び」を描いてみることができる「DRAW! SCREAM」という企画もあります。「自分で描いてみると、どうやって描かれているのだろうという視点でも『叫び』を鑑賞できますよ」と担当学芸員の小林明子さん。さっそくムンクになった気分で挑戦してみました。

 展覧会の公式サイトから「DRAW! SCREAM」のページにアクセス。まずは背景を選びます。油絵風のものから1980年代風、浮世絵風まで用意されています。組み合わせを決めたら、画面上のパレットで絵の具を混ぜ、筆の太さを選択し、いざ筆入れ。

 「ここまでお膳立てされたら簡単に描けるだろう」――そんな甘い考えはすぐに消えました。全然上手に描けない。人物の輪郭をガイドしてくれる点線をなぞってみても、なかなか思い通りの線が引けません。

 色の選び方や混ぜ加減にも四苦八苦。小林さんがムンクの色使いを「あまり混ざっていない色。絵画の上でも混ざっていない。鮮やかな色を並べる感じ」と話していたことを思い出し、絵の具を混ぜずに描いてみます。しかし、絵の上でも絵の具が混ざるという「リアルな演出」に翻弄(ほんろう)されてしまいます。

 結局、「ムンクっぽく描かない方が面白いのではないでしょうか」という小林さんのアドバイスに従って、好き勝手に描いてみることに。絵を描くことの難しさを再確認しつつ、実際に自分の手を動かしてみると、確かに「叫び」の見方が変わりそうです。

 自分で描いた「叫び」は、展示室を出たところに設置された額に映し出すことができます。自分の「叫び」を美術館に「展示」できるこの機会、ぜひ試してみて下さい。