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 福岡県鞍手町の特別養護老人ホーム新設などをめぐる汚職事件で、受託収賄罪などに問われた前町長の徳島真次被告(59)らの第2回公判が19日、福岡地裁であった。検察側は、徳島前町長が受け取った1千万円について「選挙資金にしようと考えていた」と指摘した。

 検察側の冒頭陳述によると、徳島前町長は2013年11月、町内で特養ホーム新設を計画していた無職の浦田宗徳被告(46)らから、県への働きかけなどを頼まれた。新設の見通しがついた14年11月、福岡県直方市内の料亭で浦田被告から「お礼はいくらがいいですか」と聞かれ、徳島前町長は「1千万円いいですか」と即答したとされる。

 また15年2月5日に同じ料亭で、謝礼として紙袋入りの現金1千万円を受け取り、「選挙前だから助かる」と話した。ただ、徳島前町長は17年1月に無投票で再選されたため、銀行の貸金庫に預けた1千万円は使わず、県警が今年7月に押収したという。浦田被告の贈賄罪は公訴時効が成立している。

 徳島前町長は11月の初公判で、官製談合事件をめぐる加重収賄罪などを含め、すべての起訴内容を認めていた。(枝松佑樹)