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 広島大学発のベンチャー企業「キャンパスメディコ」は、全国のメーカー、20社以上の製品を、陰で支えている。虫歯や歯周病の予防に役立つ乳酸菌などの特許をもとに、ライセンス収入を得ることに徹する事業モデルだ。大手商社とも連携して、用途や販路の拡大に取り組んでいる。

 広島市内にある広島大学大学院・医歯薬保健学研究科の二川浩樹教授(57)の研究室を訪ねた。虫歯や歯周病を抑える歯磨きジェルやタブレット(錠剤)、長時間抗菌効果が続くスプレー……。メーカーは様々だが、これらの製品には、二川教授が持つ特許が使われている。

 二川教授はキャンパスメディコの取締役でもある。「研究成果を幅広く利用してもらって役に立ちたい。製品化はプロに任せ、ライセンス料(特許)を収益にする事業を考えた」

 タブレットや歯磨きジェルに使われている「L8020乳酸菌」は、二川教授が2006年、虫歯のない健康な子どもの口の中から発見した。「満80歳で自分の歯を20本以上保って欲しい」という思いを込めて名付けたという。愛媛県東温市の四国乳業は10年、菌を使ったヨーグルトを商品化。通信販売では、全国から注文できる。

 特許につながる研究を始めたのは、歯科医として、障害者施設での診察に定期的に出向いていたのがきっかけだ。治療をしても、日頃の歯みがきが不十分で、患者の多くは短期間でまた虫歯になってしまう。

 ならば、虫歯や歯周病になりにくくする菌などが見つかれば、患者のためになると00年ごろから研究を始めた。「L8020乳酸菌」はそうした成果の一つだ。

 協業先も広がっている。三井物産と14年に共同事業契約を締結。三井物産の社員が、この乳酸菌入りヨーグルトの効果を体感したのがきっかけで、同社ルートで製品化に向けたメーカー開拓が続く。

 二川教授は「製品化などに役立つようエビデンス(科学的根拠)をさらに示し、情報発信にも力を入れる」と意気込む。

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