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 オーストラリア、香港、モナコ。ケイマンなどのタックスヘイブンの島々も――。抜群の雪質を誇り、1998年の長野五輪でスキーの競技会場にもなった長野県白馬村。北アルプス・八方尾根スキー場への宿泊拠点、和田野区にある貸別荘やホテルの所有者は、世界各地にちらばっている。

 オーストラリア人のグレーム・イエトマンさん(48)が経営するロッジで昨年12月、豪州西部から来た高校生31人が歓声をあげた。「雪って人生で初めて見た」「絶対また来る!」

 ヘッドハンティングの仕事などで来日していたイエトマンさんは約10年前、外国人スキー客が急増していた白馬で不動産投資を開始。3年ほど前、廃虚になっていた築29年のホテルを購入し、一部崩落していた屋根や床を改修しロッジを開業した。客の9割は豪州から。日本人はほぼゼロだ。「白馬の雪質は素晴らしい。オーストラリア人に人気なんだよ」

 村の推計によると、一昨年村内を訪れた観光客は約218万人。外国人の延べ宿泊者数は11万人を超えた。和田野区に74軒ある宿泊施設のうち、外国人や外国資本の法人が所有する物件は昨年4月の時点で6割超の46軒にのぼる。

 和田野区長、横川和彦さん(56)は外国人がオーナーの貸別荘の管理人だ。横川さんの父で、昨年12月に83歳で亡くなった金治さんは、60年代から都市銀行の健保組合が運営する保養所の管理人を40年近く務めた。横川さんは村外で働いていたが、五輪翌年の99年、父に請われて故郷に戻り、管理人を受け継いだ。「生まれ故郷を守るために、苦労してもやっていこうと思った」

 そのころ、白馬は変わり目にあった。

 平成の初めにはスキーブームで…

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