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 年明けに7千メートルの南米最高峰に挑むプロスキーヤーの三浦雄一郎さん。誰しも「なぜ86歳で、そんな冒険ができるの?」という疑問が浮かぶのでは。遠征の同行に向けて密着取材中の記者(38)が、その秘密の一端を報告します。体力も、精神力も、食も、世界の「ミウラ」は驚きの連続です。

筋肉量は大学アスリート並み

 私が三浦さんにはじめて会ったのは、半年前のことだ。

 夏本番を迎えつつあった6月26日。教育関係の取材で訪れた鹿屋(かのや)体育大学(鹿児島県鹿屋市)で、三浦さんの体力測定に立ち会う機会を得た。

 「ふんっ!」。顔をしかめながら握ったバーを、三浦さんが思い切り引っ張り上げる。背筋力は105・5キロ。60歳代前半並みとされる数値だ。

 敏捷(びんしょう)性を調べるテストでは、合図に対する反応時間の速さは0・329秒。40歳の平均よりも優れており、80歳でエベレストを登頂した頃と、5年たっても変わっていなかった。加齢とともに落ちている項目もあるものの、かかとの骨密度は20~30歳代、柔軟性を調べる体の前屈は40歳代よりも上だった。

 「こんなに身のこなしが軽やかなのか」と目を見張った。そして、10年ほど前に90歳で亡くなった祖父を思い出した。80代半ばのときは元気に過ごしてはいたが、祖父と同様に一般に想像される80代の姿と、目の前の三浦さんの姿は全く異なっていた。

三浦さんの日々のパワーの源は食にあるそうです。行きつけのステーキ店には1~2週間に1回程度足を運ぶことも。

 後に知った測定値では、三浦さんの筋肉量は80歳のときと同程度だった。身長を補正した上で比べてみると、50代の一般男性より多いばかりか、鹿屋体育大の柔道や体操のアスリートの数値も上回った。

 体力測定をしていたのは、高所登山に詳しく、ヒマラヤの高峰などの登山歴のある鹿屋体育大学の山本正嘉(まさよし)教授。十数年前から三浦さんの身体を見続け、登山に向けたアドバイスをしてきた。「三浦さんは酸素を摂取する能力は低いものの、脚筋力が高い。これが高所登山を成功させてきた背景にある」と分析する。

ステーキは1回600グラム

 三浦さんの日々のパワーの源は食にある。中でも肉好きは特筆に値する。

 北海道でスキーのトレーニング…

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