アスベストで健康被害 労災879事業場を厚労省が公表

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 厚生労働省は19日、発がん性のあるアスベスト(石綿)による健康被害で2017年度に労災認定などを受けた人の勤め先のうち、事業所名が不明なものと個人事業主だったものを除く879事業場を公表した。うち637事業場で新たな認定者が出た。

 建築材料などに使われた石綿は04年に製造や使用が原則禁止されたが、粉じんを吸い込むと数十年後に発病することがあり、新たな労災認定者が毎年出ている。17年度は1039人が労災認定を受け、うち365人が認定時に亡くなっていた。石綿健康被害救済法に基づく遺族への給付金は15人分の支給が決まった。

 厚労省は20、21日午前10時~午後5時に電話(03・3595・3402)で相談に応じる。民間団体の「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」も両日午前10時~午後7時にフリーダイヤル(0120・117・554)を設ける。

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