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 ジビエの活用に課題研究で取り組んでいる倉吉農業高校(鳥取県倉吉市大谷)の生徒たちが、地元のイノシシ肉を使ったレトルトカレーを、地元のシェフや企業と開発した。地元の「日本猪(いのしし)牧場」から肉を仕入れ、価格を抑えるためにスネ肉を使用。あめ色にいためたタマネギをベースに、地元産の野菜をふんだんに使っているのが特徴だ。亥(い)年の来年から、本格的に販売する。

 同校は2012年からジビエの商品化に取り組み、14年ごろから「レストラン&カフェ白壁倶楽部」(同市魚町)のシェフに教わってイノシシカレーのレシピを開発。16年ごろからは食品製造会社「宝福一」(同市西倉吉町)とイノシシカレーをレトルトの商品にしようと共同開発してきた。今年度のメンバーは3年生11人。若い世代をターゲットに設定し、同社を何度も訪ねて、味や辛さ、とろみ、具材の大きさなどについて相談、調整を重ねた。

 19日、同校で開かれた「のうこう市場」で商品をお披露目した。メンバーの西田彩華さんは「レトルトにすると辛さが変わってしまって味を調整したり、価格とのにらみ合いもあったりしたけれど、完成してうれしい。食べにくいという概念を吹っ飛ばして、若い世代にイノシシのおいしさを知ってもらいたい」。

 宝福一の多賀長顕工場長は「辛さも残って甘みもある、イノシシの臭みもないし、おいしいカレー。高校生のいい取り組みが伝わればいいなと思う」。2月ごろから県中部を中心に土産品店、道の駅などでの販売を計画しているほか、同校のイベントで販売するという。(斉藤智子)