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 お酒を飲む機会が増える年末年始。今年は国民的アイドルからパイロットまで飲酒をして問題を起こし、失脚する事態が相次いだ。会社の飲み会を敬遠する人も増えているという。「無礼講」で「飲みニケーション」は今や昔。度を越した酔態に待つものは。

 21日夜、東京・新橋。師走の金曜とあって、千鳥足でご機嫌なサラリーマンも目立った。だが、ひとたびトラブルを起こせば世間の目は厳しく、著名人ならSNSなどで批判も拡散する。今月も、M―1グランプリで昨年優勝したお笑いコンビ「とろサーモン」のメンバーらが飲酒し、暴言を発し動画で配信。謝罪に追い込まれた。

 酒の場で大胆になってしまう人がよく使う言葉が「無礼講」だ。大辞林には、「身分・地位の上下などを考えないで行う宴会。堅苦しい礼儀を抜きにして行う酒盛り」などとある。

 「和食文化国民会議」の名誉会長の熊倉功夫さんは、酒は元々、主に祭りなどのハレの日に共同体で飲まれ、つながりを確認しあう手立てだった、と話す。そこでは酔うまで飲み、飲ませるのが「礼儀」。壁を越えて互いに交流するため、「無礼講」も組み込まれていたという。

 ただ何でも許されたわけでもないようだ。昭和初期に文部省(当時)が礼儀作法を定めた「国民礼法」の準備に関わった徳川義親は著書で「酒席で人が暴れている時は自分も暴れるべきだが、そこにも礼儀があり、人の頭を踏みつけたりしてはいけない」などと記した。

 「あくまで、一定のルールのもとで許されるのが無礼講」と熊倉さん。「今の時代は『今日は皆とコミュニケーションを深めるために飲む特別な日だ』という感覚で宴会に臨む人は少ないと思う。現代人は日々強いストレスにさらされていることもあり、日常の憂さを晴らすために飲んで度を越してしまう」と推測する。

 国税庁によると、成人1人あたりの酒の消費量は2016年度は80・9リットルでピーク時の1992年度の8割。ただ、東京消防庁によると、急性アルコール中毒の搬送は増加傾向にあり、17年は1万6911人で過去10年で最多だ。

 川崎市立多摩病院救急災害医療…

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