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 「女性活躍」と言われるまでもなく、男女間の格差はない方がいい。でも言うは易し。議員や企業幹部の数は、なかなか同等にならない。イリス・ボネットさんは「わかっちゃいるけれどやめられない」人間の行動を経済学的に解く行動経済学を使えば、格差は克服できると言う。それって本当? 米ハーバード大で聞いた。

1966年、スイス生まれ。ハーバード大学ケネディ行政大学院教授。専門はジェンダーと行動デザイン。著書に「ワークデザイン」。

 ――行動経済学とジェンダーとは、珍しい組み合わせです。

 「昨日、会議があって、国際通貨基金のラガルド専務理事と日本の課題について話したのですが、女性をもっと労働力として取り込まないと、国内総生産(GDP)は縮む一方です。壁になっているのは、女性の能力や適性を低くみる『無意識のバイアス(偏り)』です。行動経済学により、バイアスを取り除く行動を促す『行動デザイン』を示すことができます」

 ――イメージがわきません。

 「1枚のカーテンが変化をもたらした例を話しましょう。1970年代以降、米国の多くの交響楽団がカーテン越しに団員を審査する方法を採りました。当初はバーンスタインを始め、多くの楽団監督がこの方法に反対しました。『我々は外見には左右されない。音楽の質しか気にしない』と。でも現実は、女性演奏家の割合が5%から35%に増えたのです」

 ――そんなに簡単な方法で?

 「行動デザインが監督たちの考え方を変えたわけではありません。『外見ではなく音で選ぶ』という行動を取りやすくするように介入しただけなのです」

 ――他にはどんな例が?

 「男性は女性に比べ、ダイエッ…

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