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6位 福島第2原発事故 対応甘かった東電(平成元年・科学技術10大ニュース)

 東京電力の福島第2原子力発電所3号機(軽水炉沸騰水型、出力110万キロワット)で1月、再循環ポンプの水中軸受けリングが破損して脱落、推定30キロの金属片が原子炉内に入るという前例のない事故が起きた。東電は金属片の回収作業を進めているが、運転再開の見通しは立っていない。

 水中軸受けリングは、84年に福島第2の1号機で脱落事故、88年にも同じ1号機でひび割れが見付かっており、同型同規模の原子炉では3度目。東電の事故認識の甘さが浮き彫りになった。

 この事故について、基本設計した米メーカーのバイロンジャクソン社は「同型同規模の軸受けリングには、ポンプ内の冷却水の振動と共振を起こす構造的な問題がある」と米原子力規制委員会(NRC)に報告しているが、東電側は「溶接不良が原因」と説明している。

 今回の事故で、通産省資源エネルギー庁は、国内の原発事故では初めて事故調査特別委員会を設置した。

(※平成元年に朝日新聞科学部が選びました。当時の新聞紙面を転載しています)

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