「人手不足」の現場を、生産性向上で支える技術開発者がいます。開発した精密な機械が作るのは、コンビニやスーパーのおにぎりです。
ある大手のコンビニ1社だけでも年間22億個売るという「おにぎり」。日本の食生活に欠かせない存在だ。その自動製造機の開発に携わる。最新の開発機が製造するスピードは、1.09秒に1個。業界最速レベルだ。
もちろん速さだけではだめ。塩をなじませた手に温かいご飯を取り、3回ほど優しく握る。ほおばるとふんわり、コメ粒が立っている――。そんな手づくりのおいしさの再現が理想だ。
勤め先の鈴茂器工(東京)はこの分野の有力メーカーで、回転ずしでも使われるすし製造機や、牛丼やお弁当のご飯をふんわり盛る「飯盛り機」も手がける。大学で機械工学を学び、自動車の開発に興味があった。入社当時はすしやおにぎりの製造機に対し、「正直、ちょっとやぼったいなと思う気持ちもありました」。だが、飯盛り機開発の主担当を任されると、すぐに奥の深さ、面白さに目覚めていった。
コンビニやスーパー向けのおに…
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