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 平成の大修理を終え、9年ぶりに全貌(ぜんぼう)を見せた世界文化遺産・日光山輪王寺の本堂「三仏堂」の前で21日、「御供加持(ごくうかじ)」と呼ばれる餅つきが行われた。奈良時代に日光連山へ修行に向かう山伏が、出発に先立って餅を供えて安全祈願し、携帯食にしたと伝えられる。「餅練り」とも言われ、歳末の恒例行事だ。

 朱塗りの三仏堂の全体が公開されるのは修理前の2009年以来。三仏堂の前では山伏姿の僧侶たち4人が杵を振り上げ、「ヨイショ、ヨイショ」という力強い掛け声と「ペッタン、ペッタン」と餅をつく音が境内に響いた。この日ついた餅は5キロ。30日までに120キロをついて約100カ所に供えるという。

 山伏姿の僧侶たちをまとめる「先達」を務めた関口純一さん(45)は、「三仏堂の修理を終えて、お正月の準備も進んでいます。来年も皆様にとって良い年でありますように」と話した。(梶山天)