土砂投入開始から1週間 濁る辺野古の海、工事止まらず
山下龍一
【動画】土砂投入が続く名護市辺野古沿岸部=松井充撮影
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、政府が辺野古沿岸部に土砂投入を始めてから21日で1週間が経った。ダンプカーからの土砂投入は続いており、海は茶色く濁っている。
土砂を積んだ運搬船は、当初の4隻から6隻に増えた。1隻あたりダンプカー約200台分の土砂を積んでいて、1日で運搬船2隻分が投入されている。
埋め立ての始まった海域は約6・3ヘクタールの広さで、埋め立て区域全体約160ヘクタールの約4%にあたる。政府は来夏以降、護岸で囲われた隣の海域の埋め立ても始めたい考えだ。
一方、移設阻止を掲げる玉城デニー知事は、工事を止める手段を模索している。来年2月の沖縄県民投票まで、埋め立てを止めるよう求める米ホワイトハウスの嘆願書サイトでは、賛同する署名が21日現在で15万筆を超えている。(山下龍一)
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