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 神奈川県大井町の東名高速で昨年6月、一家4人が乗るワゴン車が「あおり運転」で停車させられ、大型トラックによる追突で夫婦が死亡した事故で、自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われ、横浜地裁で懲役18年の判決を受けた石橋和歩被告(27)=福岡県中間市=の弁護側が21日、判決を不服として控訴した。弁護人は「危険運転致死傷罪が適用されたことに相当疑問がある」としている。

 石橋被告は事故につながった事実関係をおおむね認めており、公判では停車後に起きた事故に危険運転致死傷罪を適用できるかが争点になった。判決は、停車を危険運転に含めるのは法律の文言から考えて「無理がある」としつつ、あおり運転などの妨害から事故発生直前までの石橋被告の行為が「密接に関連している」と判断。妨害と事故の因果関係を認め、有罪だと判断していた。弁護側は「妨害行為と死亡との因果関係を認めたことは相当疑問だ」としている。

 一審判決によると、石橋被告は昨年6月5日夜、萩山嘉久さん(当時45)=静岡市清水区=、妻友香さん(当時39)ら一家4人が乗るワゴン車の前に割り込み、減速して接近させる妨害を4度繰り返した末、追い越し車線で停車させて嘉久さんに暴行し、追突事故を引き起こした。(飯塚直人)