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(23日、競馬・有馬記念)

 ブラストワンピースが残り100メートルを切ったところで先頭に躍り出た。

 騎手の池添謙一は祈るような気持ちで馬を駆った。「(後ろから来る馬の)足音は聞こえていた。なんとかしのいでくれ、と思っていた」。2着のレイデオロが首差まで迫ったところでゴールだった。

 池添が左手を上げる。雄たけびとともにガッツポーズを作った。これが有馬記念4勝目。3勝で並んでいた最多勝から単独首位に立った瞬間だ。

 「有馬記念男」らしい攻めの騎乗だった。いつも後方を進むブラストワンピースをスタートから促し、先行集団に導いた。「GⅠを勝てる馬」と言い続けながら、ダービーは5着、菊花賞は4着と不完全燃焼の結果が続いた。3度目のGⅠ挑戦で、また悔しい思いをするのは嫌だった。

 「有馬謙一、って名前を変えましょうかね」。レース後の記者会見で39歳はおどけてみせたが、大レースでの強さは特筆ものだ。これでGⅠレースは通算24勝目。歴代7位で30代ではM・デムーロの27勝に次ぐ2番目だ。

 「体質に弱いところがあって続けてレースに使えなかったですが、有馬記念を勝つまでに成長してくれました。来年は古馬の代表になってくれると思う」。新しい年はブラストワンピースとともにさらなるGⅠ勝利を積み重ねるつもりだ。(有吉正徳)

二刀流馬、見せ場つくる

 障害レースとの二刀流に挑んだオジュウチョウサンは9着だった。平地の実績では2クラス以上も上のライバルを相手に、スタート直後に先頭に立つなど十分見せ場を作った。手綱を取った武豊騎手は「いいレース、やりたいレースができたと思う」と話した。オジュウチョウサンの今後は未定。

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