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 愛用した人形に感謝して供養する「人形供養祭」が23日、高松市一宮町の田村神社であった。ひな人形や五月人形、ぬいぐるみなど約4万体が集まり、持ち主たちが別れを告げた。

 明治時代からの伝統行事で、四国では最大規模とされる。集まった人形たちは約3メートルの高さに積み上げられ、神職が祝詞(のりと)をあげた後、氏子が火をつけた。持ち主や参拝客らが見守るなか、激しく燃える炎に人形が次々と投げ込まれた。

 香川県さぬき市の多田美恵子さん(68)は、50年近く大切にしてきた博多人形やひな人形を持ち込んだ。最近は飾る機会が減り、顔に染みもできたため、手放すことにしたという。「よい機会と思ったけれど、お別れするのは寂しい」と涙を浮かべていた。(福井万穂)