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 インドネシア中部ジャワ島とスマトラ島に22日夜に押し寄せた津波は、火山島の噴火に伴う海底の地滑りが原因とされ、通常は津波の予兆とされる大地震が起きなかった。ジャワ島西部バンテン州の沿岸部では、「前兆なき津波」が突然人々を襲い、多くの犠牲者が出た。

 津波から一夜明けた23日、同州の海沿いには押し潰された住宅や商店などのがれきが散乱。木々が一斉に内陸に向かって押し倒され、乗用車が何台も横転していた。

 同州のビーチ沿いにある自宅でレストランを営むルディさん(35)は、ぼうぜんとした表情でがれきの中から生活用品を取り出していた。家族やスタッフら9人とともに津波で崩れた自宅の下敷きとなったが、全員軽傷を負っただけで助かった。

 ルディさんによると、22日午後9時半ごろ、「ドン! ドン! ドン!」と大きな音が響き、間もなく津波が襲ってきた。最初は足のくるぶしほどの高さだったが、続けて腰の高さまで一気に押し寄せ、建物ごと押し流したという。

 ルディさんは「地震も起きていないのに、津波が来るなんて思わなかった。みな逃げられずにパニックで叫んでいた」と話した。

 インドネシア国家防災庁や気象…

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