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 2011年の東日本大震災で津波被災した文化資料の保全活動を続けてきたボランティア団体「山形文化遺産防災ネットワーク」(山形ネット)が、今年度内に全ての資料を被災地に返還する。これまでに延べ1万人以上のボランティアが作業に関わり、宮城県と岩手県の資料2万点超のクリーニングを行ってきたが、活動は区切りを迎えることになる。

 24日、米沢市の県立米沢女子短期大で学生や社会人のボランティア計約20人が、最後の保全作業に取りかかっていた。クリーニングした資料の目録を作ったり、タイトルや出版社などが記された茶封筒に資料を入れたりしていく。茶封筒に入った資料は箱詰めされ、岩手県陸前高田市立博物館に送られるという。

 山形ネットは、災害時に被災した文化財を救出しようと2008年に発足した。東日本大震災では、発生直後から現地入りするなどして、津波で泥をかぶった資料の保全活動に取り組んできた。13年12月には宮城県農業高校(名取市)の資料約3千点を返還。以降、陸前高田市立博物館の約2万点のクリーニングを続けてきた。

 作業は週2回、10人ほどのボ…

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