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 家庭で料理に使う「麻婆豆腐の素」に、本場・中国の味をうたう商品が増えています。口の中がビリビリしびれるほどの刺激的な辛さで、やみつきになる人も多いそう。しびれる辛さを楽しむ「マー活」なる言葉が生まれ、市場も熱気を帯びています。

 「花椒(ホアジャオ)が付いている麻婆豆腐の素はありますか」

 大阪市淀川区のスーパー「ライフ セントラルスクエア西宮原店」で、1年ほど前から目立ち始めたのがこんな問い合わせ。「花椒」とは四川料理で多用される中国の山椒(さんしょう)で、舌をビリビリしびれさせる「犯人」だ。

 売り場担当の寺山勇也さん(33)は「最近は本格的な味付けを求める方が多くなった」。売り場に並ぶ商品も「四川式」や「本格四川」などとうたう商品や、「花椒付き」と明記するものが増えているという。

 花椒による「しびれ」は昨年に大流行。ぐるなび総研(東京)が「今年の一皿」の準大賞に「しびれ料理」を選んだほどだ。飲食店情報サイト「ぐるなび」に掲載する飲食店で、花椒をメニューに登録する店舗数も2017年と比べて約2倍に急増したという。

 四川料理に特化したサイト「おいしい四川」を運営する中川正道さん(40)によると、「しびれ」は近年の「食べるラー油」、「パクチー」に続くトレンド。「飽食の時代、新しく刺激的な味覚が常に求められている。その周期に花椒がうまくはまった」。こうしたしびれ料理を食べることは「マー活」とも呼ばれ、人気に火がついている。

 麻婆豆腐の素もこうしたブームを反映。四川省の老舗料理店から直輸入しているヤマムロ(東京)の「陳麻婆豆腐 調料」の18年の売り上げは、前年から約2割増。四川の味を意識した商品も手がける丸美屋食品工業でも、麻婆豆腐の素全体の出荷金額が17年に初めて100億円を突破するなど、売り上げ増につながっている。(中島嘉克)

日本人の味覚にも配慮

 丸美屋食品工業の「贅(ぜい)を味わう 麻婆豆腐の素〈中辛〉」は、ベースになるものと辛さ、コクを出すものの計3種の豆板醬(トウバンジャン)を使う。甜麺醤(テンメンジャン)など中国の調味料を使い、花椒も別添する一方、日本人の味覚にも合わせた味。180グラムで希望小売価格250円。

香り豊かな特製ラー油

 味の素の「Cook Do(クックドゥ) 四川式麻婆豆腐用」は、香り豊かな特製ラー油を使用した商品。コクのある豆板醬を炒めることで、辛みの中に香ばしさを加えている。中辛だが、子供のいる家庭でも楽しめる味にしているという。106.5グラムで、店頭想定価格は190円前後。

四川省の老舗店と取引

 ヤマムロ(東京)の「陳麻婆豆腐 調料」は、中国・四川省にある老舗料理店の「陳麻婆豆腐店」と直接取引している商品。長期熟成させた本場の豆板醬と別添の花椒による本格的な辛さと「しびれ」が特徴だ。3~4人前を作れる50グラムの袋が4袋入って、希望小売価格は595円。

3種ひき肉 奥深いうまみ

 中村屋の「本格四川 辛さ、ほとばしる麻婆豆腐」は四川山椒など本場の厳選食材にこだわり、辛さとさわやかな香りがあるのが特徴。豚肉、鶏肉、牛肉の3種のひき肉を使って奥深いうまみも引き出した。再購入意欲が9割超とリピート率も高いという。155グラムで希望小売価格は220円。

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 主なメーカーの商品から選びました。価格は税別。

麻婆豆腐の素の売れ筋ランキング

①丸美屋     麻婆豆腐の素<中辛>

②丸美屋     麻婆豆腐の素<甘口>

③味の素     Cook Do 四川式麻婆豆腐用

④丸美屋     贅を味わう 麻婆豆腐の素<中辛>

⑤丸美屋     麻婆豆腐の素<辛口>

⑥スマイルライフ 麻婆豆腐の素<中辛>

⑦味の素     Cook Do 広東式麻婆豆腐用

⑧丸美屋     贅を味わう 麻婆豆腐の素<辛口>

※ライフコーポレーションまとめ。昨年11月の近畿圏の店舗での売り上げ(きりとりトレンド)