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 がん患者の約4割が、亡くなる前の1カ月間、身体の苦痛がある状態で過ごしていたとする調査結果を国立がん研究センターがまとめ、26日付で発表した。全国規模の調査は初めて。がんは日本人の死因1位で、苦痛を和らげる緩和ケアが重要視されている。センターは苦痛の割合を減らせるとして、治療・ケアの充実をはかっていくという。

 2016年に亡くなった患者の遺族約4800人を、病気や亡くなった場所別に無作為で抽出し、18年2~3月に郵送で調査。亡くなる前の患者の苦痛の状況や家族の負担などを聞いた。有効回答は2295人で、がん患者の遺族はこのうち1630人。亡くなった場所は自宅38%、介護施設・老人ホーム29%、病院(緩和ケア病棟を除く)27%、ホスピス・緩和ケア病棟5%だった。

 亡くなる前の1カ月間、痛みや吐き気、呼吸の苦しさなどの苦痛があった割合は、どちらともいえないを含め約41%。亡くなる前1週間にひどい痛みがあったのは約27%だった。ひどい食欲不振、体重減少があった人はそれぞれ約半数に上った。

 がん患者の約8割が病院で亡くなっている現状と比べ、今回の調査では自宅や介護施設で亡くなった遺族の回答割合が高かった。病院では様々な治療の必要がある患者が多く、痛みも伴いやすいため、もっと多くの患者が苦痛を抱えている可能性も指摘されている。場所別の詳しい分析は、今回はできなかった。

 センターの加藤雅志・がん医療支援部長は、「勤める場所を問わず、医師らには苦痛を和らげるケアの技術や知識の習得、患者や家族が話しやすい環境づくりが求められる」と話す。緩和ケアに詳しい日本在宅医学会理事の平原佐斗司(さとし)・梶原診療所所長は、「苦痛を和らげる緩和ケアの知識を持つ医師は増えているが、ケアの質は施設や医師によって差がある。死を間近にした患者の症状の変化は大きく、きめ細かな治療・ケアをしていく必要がある」と話す。

 一方、亡くなる前の1カ月間を…

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