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 26日発売の週刊文春が「世界的人権派ジャーナリストの性暴力を告発する」と題する記事を掲載したのを受け、フォトジャーナリストの広河隆一さん(75)が同日、「私は、その当時、取材に応じられた方々の気持ちに気がつくことができず、傷つけたという認識に欠けていました。私の向き合い方が不実であったため、このように傷つけることになった方々に対して、心からお詫(わ)びいたします」と謝罪するコメントをホームページで発表した。報道写真の月刊誌「DAYS JAPAN」を発行するデイズジャパンは、25日付で広河さんを社長から解任したという。同社は「読者のみなさまへ」と題した声明で「広河氏が、被害者の方々の尊厳を傷つけてしまったことに対して、弊社として、心からお詫び申しあげます」と謝罪。「広河氏の言説を看過するわけにはいかず、これに与(くみ)する立場ではないことも鮮明にいたします」「広河氏が、自ら本件について誠実な対応を取ることを求める」などと記した。

 週刊文春は、10年ほど前に広河さんから「キミは写真が下手だから僕が教えてあげる」などと言われてホテルの部屋に来るよう求められ「抗(あらが)えないまま」性的関係を持ったとの当時大学生だったフォトジャーナリスト志望の女性の証言などを伝え、「7人の女性が#MeToo」などと報じた。広河さんが同誌の取材に対し、「(女性たちは)僕に魅力を感じたり憧れたりしたのであって、僕は職を利用したつもりはない」と答えたコメントなども掲載された。

 広河さんはパレスチナ紛争やチェルノブイリ原発事故などを取材し、著名な写真賞である土門拳賞などを受賞している。2004年に「DAYS JAPAN」を創刊し、長く編集長も務めた。今年11月には部数低下のため、来年2月発売号を最後に休刊すると発表していた。

 デイズジャパン社の代理人弁護士は26日、朝日新聞の取材に対し「休刊まで、あと2号を残していたが、今回の報道を受けて今後の発行は現時点では未定」と答えた。