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 「助けを求める人がいる限り、どこにでも出かけます」。アナウンスが響く中、自衛官の制服を着て、子どもたちが敬礼ポーズをしている。スマートフォンを手に親はうれしそうだ。

 茨城県小美玉(おみたま)市の百里基地で昨年12月2日に催された航空祭には、4万人が訪れた。迷彩柄のズボンをはいた少年に、若い女性航空自衛官が声をかける。

 「いくつ?」

 「12歳です」

 第2次世界大戦時の戦闘機をネットで見て、自衛官に関心があるという。

 「ずーっと人が足りてないから、きっとなれるよ」

 この日は10枚ほど、入隊のための志願書が用意されていた。だが、志願者はいなかった。「自衛隊って肉体労働ってイメージ。北朝鮮とか中国とか怖いし。荷が重いです」。大学3年の男子学生(21)はそう言った。

 「ここ1、2年で全省的に人材不足が極めて深刻な問題だと共有されてきた」と防衛省人材育成課の松浦紀光・統括班長は語る。

 同省が募集対象としていた18~26歳の人口は、ピークの1994年に1700万人いたが、今は1100万人と4割減った。昨年、国内で生まれた日本人の子は約92万人。統計を始めた1899年以降で最少だ。

 若い世代が減り続ける中、年間約1万数千人を採用することは容易ではない。任期付きの自衛官候補生の採用は4年連続で予定人数を下回った。昨年10月には採用年齢の上限を28年ぶりに改めて32歳にし、定年の引き上げも検討している。

 「できるだけ入り口を広げる。全員が全員、体育会系である必要はない」と松浦班長。体格指数(BMI)の上限を、「太り気味」の27程度から「肥満レベル」の30程度とする試行も、すでに始めた。

 「衣食住でこれぐらい面倒を見られるとアピールしていく必要もある。そうしないと、家業を継ぐべき田舎の一人っ子を親御さんは出してくれない」

立候補者「4人足りねえ」

 自衛隊同様、人口減少を背景に人手不足に直面しているのが、「民主主義の学校」たる地方議会だ。

 群馬県昭和村。12月中旬の議場には、新たに選出された9人の村議が座っていた。これで全員。定員12に満たなかった。

 リンゴ農園を営む阿部孝司(た…

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