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 地球規模の課題を解決していくために、国連が提唱するSDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発目標)。普段の生活や経済活動を、示された17分野の目標に照らし合わせて問い直すことができるため、私たちはSDGsを将来に向けた「ものさし」ととらえました。課題の解決策は、暮らしのすぐそばにあります。第1回目は「食」をテーマに考えます。

食べ残しゼロ「永遠のテーマ」

 「スタートの25分、終わりの10分間は一生懸命食べて、食べ残しをしないようにしていただきたい」

 昨年12月7日夜、札幌市内のホテル。約30人が集まった同市の清掃事業担当部局の忘年会で、吉田雅博・担当部長はあいさつの最後にこう付け加えた。

 人口約190万人を抱える札幌市のごみ行政を担う立場。まずは足元から食べ残しを減らそうと、2015年に始めたのが「251(ニコッ)0(と)スマイル宴」運動だ。

 長野県松本市が取り組む「30・10運動」にならい、宴会の最初の25分と終わりの10分は席についてしっかり食事をする。そんな意識を徹底することで「食べ残しゼロ」を目指す。市民への浸透を図ろうと、札幌駅前などの大型ビジョンで動画も公開中だ。この日は料理を早めに出してほしいと頼んでいたという。

 農林水産省によると、日本で発生する食品廃棄量は年間2842万トン。そのうち646万トンが食品ロスで、1年間における世界全体の食料援助量のおよそ2倍にもなる。このうちホテルやレストランなど外食でのロスは133万トンにもなる。

 「食べ残しゼロは永遠のテーマ」とJR札幌駅前の「センチュリーロイヤルホテル」の蝦名訓(さとし)さん(51)は言う。「期待以上の商品を提供することがゼロにつながる」と予約の際に参加者の性別や年齢、好き嫌いなどの情報を集め、メニュー設計に力を入れてきた。出し方も可能な限り大皿ではなく個別に分ける。札幌市の運動に賛同し、2年ほど前から幹事に協力を依頼している。

 最新技術の人工知能(AI)を使って解決を図る動きも出てきた。

 函館市の「湯の川プリンスホテル渚亭」の夕食はビュッフェ形式。足りなくなるのは困るが、作りすぎると食品ロスにつながりかねない。そこで人工知能研究分野で国内をリードする公立はこだて未来大とタッグを組んだ。ホテルが持つ過去データやサービス提供手法と、未来大の人工知能技術とを組み合わせるのだ。

食品のロスを減らすだけでなく、有効に生かす「フードバンク」も広がりつつあります。女子高校生は、その活動から「身近にも貧困に苦しんでいる人がいることを知った」

 具体的には、客数や家族連れか…

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