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 秋田県仙北市の田沢湖で絶滅したとされ、2010年に山梨県富士河口湖町の西湖で見つかったクニマスについて、山梨県は一昨年5月に続き、秋田県に追加で貸与することを明らかにした。クニマスの数や移送時期は今後、両県で調整して決める。

 先に「里帰り」を果たし、田沢湖クニマス未来館(仙北市)などで飼育されていた10匹のうち7匹が衰弱死したため、秋田県の佐竹敬久知事が昨年12月21日、再貸与を山梨県に要請した。山梨県側は、エサを人工飼料から生き餌に切り替えるなど養殖方法を工夫した結果、クニマスの生存率がここ5、6年で3割から9割へと向上したことから、追加貸与ができると判断した。

 秋田県に送るクニマスは今回も、西湖で捕獲した卵とオスの精子を山梨県水産技術センターで人工授精し、孵化(ふか)させたもの。秋田県水産漁港課によると、追加貸与されたクニマスは未来館と県水産振興センター内水面試験池(北秋田市)で飼育されるという。

 追加貸与を発表した山梨県の後藤斎知事は「秋田県との友好がより深まる」と期待を寄せた。(平畑玄洋)