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 福島市の認可外の保育園で昼寝中だった1歳2カ月の男児が死亡した事故で、園は1時間おきの間隔でしか見回りをしていなかった。市は園側に「10分おき」を求めていたが、守られず、専門家も園側の対応を問題視する。

 「見回りが不十分だった。大変申し訳ありませんでした」

 集まった報道陣の前で26日夕、南福島保育園(福島市伏拝)の丹治洋子園長(64)は頭を下げた。

 市などによると、男児が保育室で横になっていた正午から午後2時までの間、保育士が様子を確認したのは午後1時の1回。その際、男児はうつぶせ状態だったため、呼吸をしやすいように顔だけ横向きにしたが、呼吸をしていたかは確認しなかったという。

 当時、保育室には死亡した男児を含め0~1歳の15人が睡眠中で、4人の保育士と補助者が書類を作りながら見守っていたという。

 中核市になった福島市は4月、NPO法人「家庭的保育全国連絡協議会」(横浜市)のガイドラインに沿って、保育施設における昼寝時の子どもの見回りルールを作成。0歳児は5分おき、1歳児は10分おきと決めた。市は7月に南福島保育園にも立ち入り検査した際、口頭で改善を求めていた。

 しかし、園による見回りは普段は30分、男児が死亡した日は1時間おきだった。丹治園長は「(職員の間で)なあなあになっていた」と説明する。

 横浜市の「緑園こどもクリニック」の院長で、子どもの事故予防のために活動するNPO法人「Safe Kids Japan」の山中龍宏理事長は「うつぶせ寝と死亡の関係は定かではないが、見回りの間隔が長すぎる」と指摘する。

 山中理事長によると、うつぶせ…

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