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 韓国税関は27日、大韓航空の元副社長の趙顕娥(チョヒョナ)氏と、前専務の趙顕旼(チョヒョンミン)氏、両氏の母の李明姫(イミョンヒ)氏の3人を関税法違反の容疑で検察に書類送検した。大韓航空を傘下に収める財閥「韓進グループ」の会長一家の3人は、国外で購入したブランド品などを密輸入したとして取り調べを受けていた。

 税関によると、3人は2009年4月から今年5月まで約260回にわたり、同社職員に指示して税関に申告せず衣類やかばん、果物などを密輸入した疑いがある。総額は約1億5千万ウォン(約1500万円)。家具や浴槽など約5億7千万ウォン相当を虚偽申告した疑いもある。一部は輸入者を会社名義とするなど会社を「私物化」する形で行われたといい、税関は起訴相当との意見をつけて送検した。

 韓国では、密輸入の罪に問われると5年以下の懲役刑か、関税額の10倍の税金を支払わなければならない。

 一家をめぐっては14年、副社長だった長女の趙顕娥氏が米ニューヨークの空港でナッツの出し方に激怒し、搭乗機を引き返させて批判を浴び、有罪判決を受けた。今年に入って母の李明姫氏が系列ホテルの建設現場で作業員に暴行を働いたり、次女の趙顕旼氏が広告会社員に水の入ったコップを投げつけたりといった「パワハラ」で捜査を受けていた。(ソウル=武田肇)