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 強い冬型の気圧配置の影響で28日は石川県内の広い範囲で雪が降り、各地で積雪を記録した。

 金沢地方気象台などによると、午後6時現在でこの日最も深い積雪は、珠洲8センチ、輪島7センチ、金沢3センチ、加賀5センチ。金沢では午前6時11分に今季の最低気温となるマイナス0・3度を記録し、1月下旬並みの冷え込みに。国の特別名勝・兼六園(金沢市兼六町)も一面雪景色になり、金沢21世紀美術館(同市広坂1丁目)の芝生では、子どもたちが雪遊びをしていた。

 金沢城公園(同市丸の内)では、雪のなかで「数の子飾り」と呼ばれるしめ飾りの取り付け作業があった。長さ5・4メートル・重さ約15キロで「加賀藩儀式風俗図絵」の元日登城の絵を参考に藩政時代のしめ飾りを再現しているという。作りあげた野々市市のワラ工芸師吉岡克己さん(82)は「今年で最後かな、という思いでつくった。皆さんに楽しんでもらえたら」。福島県郡山市から夫婦で観光に訪れた佐藤麻子さん(56)は「珍しい場面に遭遇できてうれしい。すてきな伝統を、これからも守っていって欲しい」と話した。

 金沢城・兼六園管理事務所によると、兼六園と金沢城公園は大みそかから元日にかけて終夜開園される。(木佐貫将司、浅沼愛)