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東海道 (税別80円)

 「暫(しばらく)」「志゛(じ)まんやき」「太郎焼き」「御座候(ござそうろう)」に「回転焼き」。全国的には「今川焼き」や「太鼓焼き」と呼ばれる小麦粉の生地の中に餡(あん)を入れ、丸い金型で焼く和菓子には、各地で独自の名前があります。

 名古屋では「東海道」。その歴史はまさにヤマナカの東海道中膝栗毛。名付け親は、創業者の中野冨七さんです。1922(大正11)年2月に中区正木町で食料品店「中野商店」を創業し、さらに総合食料品店として歩み始めた昭和30年代。当時、行列のできる店として注目され、ヤマナカが弟子入りしたのは兵庫県姫路市の、あの「御座候」。免許皆伝し、57(昭和32)年に販売すると、たちまち大ヒットとなりました。

 しかし2年後、伊勢湾台風で被災。それでも焼き続け、いつも通りの値段で売り切ったのです。そんな正直な商売が評価され、総店舗数を64店舗に増やした現在も変わらず続ける、自社製品の証しである焼印を一つ一つに押す作業。北海道産の小豆と砂糖を使った「御座候」の品質を低価格で提供することを条件に、伝授された味は今、東海道のように多くの人が往来するスーパーの名物です。

採取地

ヤマナカ 松原店

(名古屋)

052・323・3201

デジタル余話

 昭和30年代よりはるかに甘いものに恵まれている現在においても、焼きたての「東海道」の美味(おい)しさは格別。焼きながら販売している店舗は14店舗あり、冬は暖かい袋を抱えられる幸せも感じます。小倉あんは定番で、店舗により、カスタードクリームと白あん、季節のフレーバーも販売中。惣菜(そうざい)売り場などで扱う店舗は15店舗。お近くのヤマナカでお好みの「東海道の味な旅」をお楽しみください!

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 菅原佳己(すがわら・よしみ) スーパーマーケット研究家。新刊「東海ご当地スーパー 珠玉の日常食」が発売中。公式サイト(https://www.gotouchisuper.online別ウインドウで開きます)。

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