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 サッカーのアジア杯は、1日(日本時間午後11時開始)にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開かれる決勝で、2大会ぶり5度目の優勝をねらう日本(世界ランキング50位)と、初の頂点を目指すカタール(同93位)が対戦する。ともにボールを保持してパスをつなぐスタイルが持ち味だが、ほかの展開にも柔軟に対応できる幅広さを持つ。似た者同士の対戦だ。

 両チームとも足元の技術がある選手を多くそろえる。パス成功率は8割を超え、丁寧に球をつないでゴールをうかがう姿勢がデータから浮かび上がる。枠内シュート率も五分。体格面で突出する選手は少なく、五分五分の球の奪い合いでの強さを表すデュエル勝率も大差はない。勝敗を分けそうなのは、組織的な守備の出来だ。

 カタールはここまで無失点。中盤の底で守備の要となるMFマディボは「日本は俊敏な選手が多く、攻めが速い。ただ、十分にチームで対応できる」と自信をみせる。

 日本は1月28日のイラン戦で、無失点で勝ち上がった相手から3得点した。DF吉田は「うまくいってきたチームほど、いったん崩れるとガラガラと崩れがち」。先取点を奪って、焦りを誘う展開にしたい。

 準決勝から中2日で臨むカタールに対し、中3日の日本には調整面で分がある。ただ、終盤は要注意だ。カタールは後半31分以降に5得点を記録しており、最も多くゴールを挙げてきた時間帯だからだ。

 カタールはUAEを下した準決勝のように運動量や集中力が落ちた相手に逆襲を浴びせたこともあれば、準々決勝の韓国戦のように接戦で1点を勝ち越す勝負強さを見せたこともある。日本は最後まで組織的な守りを乱さずに戦いたい。

 アジア杯では決勝初進出チームの戦績は、過去9回で4勝。日本は過去4回の決勝をすべて勝っている。(アブダビ=藤木健