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 環境・内閣府政務官を務める自民党の菅家一郎衆院議員(福島4区)が1月、選挙区の会津若松市で自身の写真やカレンダーが印刷されたポスターを有権者に配っていたことが分かった。公職選挙法は選挙区内での寄付行為を禁じているが、菅家氏の事務所は「『室内用ポスター』であり、選挙区内寄付にはあたらない」としている。

 ポスターは縦59センチ、横42センチ。全体の3分の2を、昨年秋の政務官就任時に首相官邸で撮影された記念写真が占め、最前列で安倍首相の左側に立つ菅家氏が写る。大きく書かれた菅家氏の役職名と名前の下に、今年1年間の暦が載り、右下にある縦0・7センチ、横3・3センチの小さな囲みの中に「室内用ポスター」と記されている。

 このポスターは1月初め、会津若松市で開かれた企業や地域の新年会などで配布された。参加者によると、菅家氏はあいさつの中で、自らポスターを広げ、記念撮影の際に首相の隣になったことに言及。「これ(政務官)は第一段」などと今後の政治活動への意欲を語ったという。

 公職選挙法は、政治家が選挙区内の有権者に金銭や物品などを贈る「寄付」を禁じている。カレンダーの配布はたびたび問題になり、昨秋の国会でも片山さつき地方創生相が就任前に無償配布していたことを野党から追及され、片山氏は「カレンダー的な形状に見えるかもしれないが、室内用ポスターであり部内資料」などと述べ、問題はないとの見解を示していた。

 菅家氏の事務所は、朝日新聞の質問に対し、「印刷物は、紙面に印刷されている通りの『室内用ポスター』である」として、公選法で禁じる寄付にはあたらないとの考えを示した。そのうえで、「今後の政治活動については、福島の復興や資源循環政策など、環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官として与えられた職務に責任を持ってしっかりと対応する」と文書で回答した。(戸松康雄)