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 熊本地震で大きな被害を受けた南阿蘇村で3日、新成人94人が出席して関係者らが成人を祝った。

 村では帰省時期に合わせ成人式を開いている。松野孝雄教育長はあいさつで「村に残る人は、復興の仕上げを担いますが、より素晴らしい村にしてほしい。村外で暮らす人は、家族と思い出を共にした村に心を寄せてほしい」と呼びかけた。新成人を代表し、会社員の辰巳凌さん(20)と大学生の工藤志歩さん(20)が「村の発展を支える中心的存在となれるよう、日々精進して参ります」と誓いの言葉を述べた。

 新成人の多くは高校3年生の時に熊本地震を経験した。熊本市の大学生荒牧香絵さん(20)は当時から通学のため熊本市内に暮らしていたといい、「(交通網が途絶えて)しばらく村に帰れなくて寂しかった。平成最後の成人式を地元で迎えられてよかった」。同じく熊本市の大学生今村千瑳希さん(20)は通学に使っていた鉄道が被災したため、高校3年の途中で村から熊本市方面に引っ越したという。「村に帰ると落ち着くし、こうして皆と会うと安心します」。2人とも「若い時にいろいろ経験を積んで、いずれは村に帰りたい」と話していた。(後藤たづ子)