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 震度6弱を観測した熊本県和水町。有料老人ホーム「花みずき」では、入居者約20人が夕食を食べ終えたところだった。「うわー」「きゃー」と叫び声が上がり、居室のタンスの上から写真立てが落ちるなどしたという。職員の女性(50)は「踏ん張っていないと立っていられなかった」。

 和水町役場によると午後8時半現在、町内の三つの公民館に計27人が避難している。母美智子さん(81)と避難した会社員森田布衣子さん(44)の木造平屋の自宅では下から突き上げるような揺れの後、横揺れが10秒以上続いたという。神棚の飾りが落ち、ファンヒーターが止まった。「熊本地震の時より揺れがひどくて怖くなった」。上原真二総務課長は「大きな被害は報告されていないが、日が暮れて暗く、山間部の状況はわからない」と話す。

 震度5弱を観測した熊本県玉東(ぎょくとう)町にある入浴施設「ふれあいの丘交流センター」では、サウナの電源が落ちたり、陶器製のお土産品が倒れて壊れたりする被害があった。当時は多くの客で混雑していたが、地震後、「家が心配だ」と帰宅する人が相次いだ。従業員は「(2016年の)熊本地震を思い出した。余震が怖いので、お客さんにはすぐにサウナから出るよう声をかけた」と話した。

 熊本市消防局によると、熊本県益城町の80代の女性が地震で動揺して転倒し、首の痛みを訴え病院に運ばれた。和水町によると、町内の民家でブロック塀の一部(数十センチ大)が落下。小中学校でガラスが割れるなどの被害が出たという。