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 聴覚障害者に対する差別や偏見で、精神科病院に入院を迫られたとみられる人たちの存在が明らかになってきました。入院中の支えが乏しく孤立し、退院後の行き先も見つからず、人生の大半を病院で過ごした人もいます。専門家は、旧優生保護法の下で障害のある人が不妊手術を強いられた問題とのつながりも指摘します。

 兵庫県洲本市にある特別養護老人ホーム「淡路ふくろうの郷(さと)」。全国でも珍しい聴覚障害のあるお年寄りを積極的に受け入れている施設だ。定員は70人。うち7割の人に聴覚障害がある。職員全員が手話を使うことができる。

手話通じず拘束されたことも

 入居者の竹辺正晴さん(83)は約50年間、精神科の病院にいた。外出もままならなかったが、ふくろうの郷に来て、釣り、海水浴、墓参りもできるようになった。竹辺さんは「みんな友達です」と手話で説明してくれた。

 施設や竹辺さんによると、神戸市に生まれ、ろう学校に通ったのは中学1年まで。15歳で働き始め、靴工場などで働いた。「バカ」と言われたり、障害をののしられたり。「何度もケンカをした」という。傷害事件をきっかけに、20代で精神科のある病院に入った。だが、病院では手話が通じず孤立した。言うことを聞かないと、保護室に1週間入れられたこともある。手足と腰を縛られて、拘束されたという。

 転機は2004年。1人の手話…

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