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 16世紀、西洋音楽はキリスト教宣教師によってもたらされた。その伝来の地を自負する大分で毎年開催される別府アルゲリッチ音楽祭が20年を迎え、昨年暮れ、ローマで演奏会を開いた。テーマは“音楽が結ぶ道”。400年余り前、九州キリシタン大名の派遣使節もたどった文化交流の道のりに、関係者は不思議な縁を感じている。

 クリスマスシーズンにわくローマ。カトリックの総本山バチカンもそう遠くない文化複合施設アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカのサンタ・チェチーリアホールに、室内楽の調べが鳴り響いた。

 同音楽祭の総監督を務める世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチさんをはじめ、オペラの指揮でも活躍するアントニオ・パッパーノさんのピアノ、名手ミッシャ・マイスキーさんのチェロ、それに竹澤恭子さんと豊嶋泰嗣さんという日本が誇るバイオリニストら10人余の“仲間たち”が、サンサーンスの組曲「動物の謝肉祭」を披露。会場は同音楽祭20周年を祝う祝典ムードに包まれた。

 拍手と喝采のなか、舞台上のパッパーノさんはマイクを持ち、切り出した。

 「大分とローマの結びつきは、…

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