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 鉄道博物館(さいたま市大宮区)は、館内の二つの展示車両で昨年末、電車の愛称板が盗まれるなどの被害があったと発表した。今月2日に盗難と器物損壊の被害届を埼玉県警大宮署に提出し、一部車両の車内や運転室の公開を中止している。

 同館によると、被害に遭ったのは本館1階でホームを挟んで展示している2車両。「クモハ455形電車」は乗降ドア脇の「まつしま」の愛称板(レプリカ)が盗まれて別の愛称に変えられていたほか、普段施錠している乗降ドアの鍵がこじ開けられ、ホームと反対側のドアが約1センチ開けられていた。

 もう一つの「クハ481形電車」では、行き先表示器が回転させられて「ひばり 仙台行」から無地の状態に変えられていた。表示幕にしわが入ったという。

 昨年12月28日午後、スタッフが気付いた。同館は「犯罪やいたずらで物的被害があれば、収蔵資料などの公開は限定的にせざるを得ない」として、2車両の車内と、多くの機器がある電気機関車四つの運転室の公開を中止。今後、公開のあり方を検討するという。(釆沢嘉高)