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 海に流出したプラスチックごみが砕けた微小な粒「マイクロプラスチック」に加え、海岸などにポイ捨てされたたばこの吸い殻も海の生態系に影響を及ぼすと懸念されている。

 国際的な海岸清掃を先導する国際NGO「オーシャンコンサーバンシー」のまとめによると、2017年に世界で行われた海岸清掃で、約241万本の吸い殻が回収された。ペットボトルのキャップやレジ袋よりも多かったという。

 1986年に活動を始めて以来、計6千万本以上が回収されたといい、集めたごみの3分の1に上るという。

 吸い殻として残っている部分の多くはフィルターで、主に木材と石油を原料にした半合成繊維「アセテート繊維」でできている。簡単には自然界で分解されない。

 たばこには発がん性物質やニコチンなど200種類以上の有害物質が含まれており、フィルターにも付着している。米サンディエゴ州立大学の研究チームは「マイクロプラスチックと同じように紫外線で細かくバラバラになる、自然界には長い間残り続け、10年ほど有害物質が漏れ出すおそれがある」と指摘している。

 世界保健機関(WHO)の推計では、世界の喫煙人口は11億1400万人(2015年)。00年の11億4300万人から減ってはいるものの、アフリカや東南アジアでの喫煙者が増えているため、世界で見ると減り方は緩やかだ。(杉本崇)

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