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 「2050年、日本は持続可能か」。そんな難問を、人工知能(AI)を使って解こうとする研究が進められている。京都大学こころの未来研究センター・広井良典教授らの研究チームが、日立製作所(日立京大ラボ)の人工知能(AI)を用いて日本の未来シナリオを予測した。この先どんな未来が待っているのか、広井教授に聞いた。

 ――なぜ日本の未来をAIで予測しようと考えたのですか。

 日本の将来は危ういのではないかと考えていたからです。政府の借金はどんどん膨らみ、将来世代にツケが回る。生活保護を受けている貧困層も、1995年から増加傾向にある。他国に比べ、社会的な孤立も深まっている。地方都市は空洞化が進んでいる。

 このままいくと、日本は「破局シナリオ」へ向かっていくように思えました。では、そうではない「持続可能シナリオ」に進んでいくにはどうすればよいのか。そう考えたのが出発点です。

 2016年6月に「日立京大ラボ」ができ、関心の高いAIを使って、日本が抱える難題のソリューション(解決策)を考えられないかということでスタートしたんです。

 ――結果はどうでしたか。

 AIがはじき出した2050年に向けた未来シナリオは、約2万通り。それらは「都市集中型」か「地方分散型」か、大きく二つに分かれたのです。

 これは少し意外な結果でした。社会保障の負担、借金や増税、格差みたいな話が前面に出るかなと漠然と思っていたのですが、「都市か地方か」という、当初はあまり意識していなかった空間軸が浮かび上がってきた。多くの要因を考慮した結果、AIは人間には見えてこなかった軸を示したわけです。

 ――「地方分散型」の方が持続可能な未来なのでしょうか。

 見方次第ですが、私たちはそう…

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