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 スペースシャトルの退役以来、絶えていた米国からの有人宇宙飛行が年内にも再開される。米航空宇宙局(NASA)が委託し、民間企業が開発した宇宙船を初めて使う。一方、スケジュールは遅れ気味で、国際宇宙ステーション(ISS)に米国から飛行士を送れなくなる事態もありうる。(ワシントン=香取啓介)

 フロリダ州のケネディ宇宙センターの発射台に3日、米宇宙企業スペースXのファルコン9ロケットが姿を現した。先端には、同社が開発した有人宇宙船「クルードラゴン」が取り付けられている。月内に予定されている無人での試験飛行に向けた準備が進む。

 NASAはボーイング社とも契約。繰り返し使える宇宙船「CST―100スターライナー」を開発し、こちらは3月に無人の試験飛行を行う予定だ。いずれもISSとドッキング後、2週間ほどとどまり、地球に帰還する。

 NASAの商業乗員輸送プログラムのケーシー・ルーダース氏は「多くの試験をしてきたが、あとは飛ぶだけ。システムがどのように働くか、端から端まで見ることができる」と話す。クルードラゴンは、早ければ6月にも、有人の試験飛行を行う。

 初の民間宇宙船に乗る宇宙飛行士9人もすでに選ばれていて、訓練に励む。2011年に退役したスペースシャトルには3千以上のスイッチがあったが、新型宇宙船はタッチパネルで操作する。手動だったISSへのドッキングも自動操縦だ。「空飛ぶiPhone(アイフォーン)のようだ」との声も上がる。

 ボーイングの宇宙飛行士クリストファー・ファーガソン氏はシャトル最後の船長で、自らが乗るスターライナーの開発に携わった。NASAの動画で「使いやすさと同時に、乗員がそれほど関与しなくてもよくなった。だれでも宇宙飛行士になれるように考えた設計だ」と語っている。

スペースX「クルードラゴン」
最大7人乗り。海に帰還。窓が四つの開放的なデザイン
無人試験飛行(予定)1月
有人試験飛行(予定)6月
ボーイング「スターライナー」
最大7人乗り。陸地に帰還。宇宙船は再利用可
無人試験飛行(予定)3月
有人試験飛行(予定)8月

 米国は、コスト削減と宇宙産業育成のために、ISSへの物資や人の輸送を民間企業に委託する。地球に近い低軌道の宇宙開発を民間に任せ、その分の資金や資源を月や火星、小惑星などより遠くを目指す計画に投入する方針だ。

 NASAは、12年からISS…

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