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 これから先、自分はどんな人生を選んでいくのか。2050年、私は61歳。家族はいるのか。記者を続けているか、そもそも新聞社はあるだろうか……。

 少子高齢化は国家の危機。でも実感がなく、自分にできることがあるとも思えなかった。私の人生にどう関係があるのか、わからないまま連載「エイジング・ニッポン」の取材を始めた。

 キャリアを積みたい、子どももほしいと悩む女性(30)を取材した。「女性は結婚してやめる」「女が偉そうに」。色んな言葉を浴びせられてきたという。この社会で、大声で「どっちも」なんて言えないと話してくれた。

 別の記者が取材した「AI(人工知能)」のベンチャー企業の人たちや「国境を意識しない人たち」と同じ時代の話だとは思えない気もするが、これも現実だ。思わず一緒にため息をついた。その女性は言った。

 「男女関係なく、自分で自分の生き方を選べるようになってほしい」

 この「選べるように」という言葉を、私は別の取材でも耳にした。

 南の島・奄美に移住したフリーランスの田中良洋さん(32)は「日本は進路や就職で、みんな決まったレールを進む。もっと自分に合うものを選べるようになれば幸せ」。東京では、売り上げばかり追求する働き方を疑問に思っていたという。

 高齢者専門の派遣会社、その名も「高齢社」に登録している池田正英さん(76)も。「働きたい人は、働くことを選べるようになればいい。年齢だけで(線を引いて)働かせないのはもったいない」

 選べるようにと願うのは、「選べない」ということの裏返しだ。

 社会は少子高齢化、情報化と良くも悪くもどんどん変わる。でも私たちの価値観や制度はなかなか変わらない。そのひずみを生きていると実感した。

 私が取材した人たちが、もし、…

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