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患者を生きる・食べる「大石静と腸閉塞」(1)

 大石静(おおいししずか)さん(67)は、立ったまま脚本を書く。足のむくみを防ぐために加圧のハイソックスをはき、自宅の書斎で高さを上下できるデスクに置いたパソコンに向かう。集中できるし眠くならないからだ。

 2018年秋は、2本の連続ドラマの脚本を並行して執筆した。戸田恵梨香(とだえりか)さん(30)が若年性アルツハイマー患者を演じて好評を博した、10月~12月放送の「大恋愛」(TBS系)と、ヒット作の続編として1月9日に放送が始まる北川景子(きたがわけいこ)さん(32)主演の「家売るオンナの逆襲」(日本テレビ系)だ。放送期間が3カ月の連続ドラマだと、書き上げるのに半年ほどかかる。

 締め切りが迫る日々。自宅での食事は、冷蔵庫をのぞいてあり合わせの材料で炒め物を作ったり、気分転換に作り置きしておいた野菜スープや冷製スープを飲んだり。時間が無いと、キッチンで立ったまま卵かけご飯をかきこむだけのこともある。

 「好きな時に好きなものを食べる」。脚本家として多忙を極めるようになってからはそんな食生活を送ってきた。会食や打ち合わせが多い仕事柄、よく外食もする。フランス料理もすしもお酒も甘い物も好きだ。体重にだけは注意し、50キロを超えそうになったら少しダイエットしてきた。

 元舞台監督の夫、高橋正篤(たかはしまさあつ)さん(75)とも、互いに好きなものを好きな時間に食べることにしている。食材が重ならないよう、冷蔵庫におのおの買いたいものを記した紙を貼ってリスト化。時間がある方が買う。

 そんな大石さんの記す食材が、ヨーグルトや卵、豆腐、鶏のササミばかりの時期があった。09年はじめからの約2年半のことだ。

原因は子宮摘出手術による癒着?

 前年の秋、朝から何となく腹部が張り、食欲がわかなかった。夜、会食に出たが、一口食べて気分が悪くなり、途中で退席した。帰宅する車中で激しく吐いた。腹部がねじれるように痛む。自宅で一晩休むと落ち着いたが、その後も何度か同じ症状が出た。

 09年2月、自宅で寝ていられ…

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