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 男子プロバスケットボールBリーグ1部に所属する京都ハンナリーズの元日本代表で34歳のベテラン、岡田優介が、230人あまりの登録選手でただ一人、2016年のリーグ開幕からスタメン出場(レギュラーシーズン)を続けている。5、6日にハンナリーズアリーナ(京都市)であった対新潟戦でも先発し、先発出場記録を151に伸ばした。

 集中力を研ぎ澄まし、ティップオフの時を待つ。味方の調子、相手チームの狙い、次にやるべきことは何か。スタメンの5人だけが感じ取れる感覚をつかみ、チームに共有する。「試合の入りはその後を占う重要な時間帯。いち早く必要なことを見極め、同じ方向を向かせるのが、ベテランの自分がスタメンとして起用されている意味だと理解している」

 コート上でチームをまとめながら、自らもシューティングガードとして重要な場面にからむ。2度の延長に突入した昨年12月15日のホーム対三河戦では、再延長で3点シュートを決めるなど勝利に貢献した。今季は35・3%(6日現在)と高確率な3点シュートを武器に、1試合平均で25・1分(同)コートに立つ。19日に富山市であるオールスターでは、スリーポイントコンテストに出場予定だ。

自身の状態、冷静に見極め

 土浦日大高から青学大に進み、07年に旧リーグ・JBLのトヨタ自動車に入団した。スタメンに定着した5年目にリーグ優勝に貢献。当時もそれから3年間、出場した全138試合で先発出場を果たした。

 順風満帆な選手生活から一転、14年に移籍先のつくばロボッツ(当時)の経営悪化で一時プレーの場を失った。当時を振り返り、「試合に出られるのがいかにありがたいかわかった」と、コートに立つことへの執着心は一層強まった。

 16年に京都に加入し、日本人選手では主将の内海慎吾と並ぶチーム最年長。以前は「無限に体力があった」というが、今はそうもいかない。連戦の翌日は回復に努め、疲れが抜けなければ割り切ってボールに触れない日もある。そんな日は、試合の反省をするなど、頭を動かす。「試合の40分間にピークを持っていけるよう、うまく体と対話できるようにもなってきた」。皆勤賞は、冷静に自身の状態を見極めることができる岡田だからこそ、なせる技だ。

 勝負の世界で不動のスタメンを任されるには、信頼も不可欠。浜口炎(ほのお)ヘッドコーチは岡田を、試合を左右するシュートを決める「クラッチシューター」と評する。「経験豊富な選手で、どんな状況でも間違いなくスターター。これから先もそうですし、そうあるべき選手」と、全幅の信頼を寄せる。

 シーズンは後半戦へ。京都は31試合を終えて15勝16敗で西地区3位。各地区の2位以上と、3位以下の上位2チームが出場できるチャンピオンシップ進出を十分狙える位置にいる。(高岡佐也子