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 タイで軍事政権からの民政移管に向け、2月24日にも実施される予定だった総選挙が先延ばしされる可能性が浮上したことを受け、民主活動家や市民ら200人近くが6日、バンコクの中心部で先延ばしへの反対を訴えるデモをした。

 参加者らは「2月24日に選挙を」などと書かれたプラカードを手に、「選挙を!」「先延ばしするな!」などとシュプレヒコールを上げながら、高架鉄道の駅の周辺を練り歩いた。

 軍政は先月、2月24日の総選挙実施を前提に各政党に行程表を説明。1月4日に選管が選挙日を正式に発表する予定だった。

 ところが、1日に王室がワチラロンコン国王の戴冠(たいかん)式の日程を5月上旬と発表したのを受け、関連行事と選挙後の政治日程が重なるとの理由で、軍政側が選管に事実上の日程の再考を求めた。選挙結果が確定するには約2カ月かかり、2月24日に総選挙を行った場合、新首相指名のための国会開会が5月上旬になってしまうとしている。

 選挙日は予定の4日を過ぎても発表されず、選挙が3月以降に先延ばしされる可能性が高まっている。

 タイでは2014年5月のクーデター以降、4年半以上も軍政が続いており、総選挙の日程も先延ばしが繰り返されている。

 デモに参加した民主活動家の1人は「戴冠式を理由にしているが、本当は親軍政政党が力をつけるための時間稼ぎだ。軍政が総選挙の時期をあいまいにしたままにするなら、市民がどんどん抗議に加わるだろう」と話した。(バンコク=貝瀬秋彦)