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 国内製薬最大手の武田薬品工業は7日、アイルランドの製薬大手シャイアー買収に関する説明会を東京都内の本社で開いた。クリストフ・ウェバー社長は「十分な規模と研究開発投資の能力を持ち、(業界で)勝つことができる」と意気込みを語った。

 買収は8日に発効し、売上高が3兆円を超える日本発のメガファーマ(巨大製薬会社)が誕生する。買収総額は日本企業として過去最高の約460億ポンド(約6・3兆円)。シャイアーの全株式について、1株あたり約30ドル(約3200円)の現金と武田が発行する新株を組み合わせて買い取る。

 買収後は、シャイアーが強みを持つ血友病などの希少疾患分野が稼ぎ頭となり、武田の売上高の23%を占める見通しだ。主力の消化器系疾患や、がんなどの領域にも引き続き注力する。

 地域別の売上高では、米国が最多の49%を占め、日本は18%となる見通し。日本で働く従業員も全体の1割ほどになる。執行役員にあたる「タケダ・エグゼクティブチーム」(20人)は8割が外国人となり、「真のグローバル企業」(ウェバー社長)の一歩を踏み出す、とうたう。

 買収によって有利子負債は5兆円を超える見通しとなるが、不要な資産売却を進めて減らす考えだ。創業の地・大阪にある本社ビルの売却も検討しているというが、ウェバー社長は本店所在地については「大阪から動かす意図はない」と語った。(箱谷真司)