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 アレルギーだと周囲に告げるのをためらう、つい口にした食べ物で症状に苦しむ――。食事会や飲み会など、食物アレルギーを持つ子どもが成長に伴い、困る場面に直面することがある。そこで、アレルギーを持つ人同士がこうした悩みを分かち合ったり、支援したりする動きが出ている。

 奈良市の大学2年生、鷲(わし)裕一さん(20)は、100人以上が参加したサークルの新入生歓迎会でひやっとした経験がある。卵と牛乳のアレルギーがあるが、まだ誰にもアレルギーと告げていなかった。バーベキューで何かの食べ物に反応し、じんましんが出た。「言うと大ごとになるだろう」と、言い出せずに我慢した。その後も大勢での食事の機会が増え、食材が気になった。

 食物アレルギーは原因となる食べ物を取ると、じんましんや呼吸困難などの症状が出る。重いと意識を失うなどショック症状を起こすこともある。国内では増加傾向とされ、幼児では約5%にあるとされる。

 鷲さんは今は、友だちになるべくアレルギーのことを伝えている。食事に行くと、「何なら食べられる」と具体的に提案する。「その方がお互いにポジティブになれる」

 食物アレルギーの若者の悩みを共有し、支えようと、NPO法人・千葉アレルギーネットワークはアレルギーがある中高生や大学生が交流する催しを開いている。鷲さんも参加した昨年10月の会合では「アレルギーのことを言い出せない」という悩みに、社会人2年目の女性が「人に言うのは勇気がいるよね」と応じ、「一人になった時に意識を失ったら怖い。会食などでは事前に幹事に一言、伝えてみて」と助言した。

 電話相談などでアトピーやアレ…

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