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 お神酒を注いだコイを川に放って厄をはらう奇祭「厄払い鯉(こい)の放流」が7日、砺波市庄川町金屋の庄川水記念公園であった。厄年を迎える地元在住や出身の男女12人が体長30~40センチのコイ4匹に酒を注いで庄川に放った。近くの東山見保育所の園児らも2匹を放流した。

 江戸時代の1816年に、金屋神明宮の遷宮祭で供えたコイが長時間生きていたため、その生命力にあやかろうと酒を注いで放ったのが起源とされる。

 この日は、南砺市の公務員、杉浦静香さん(30)が酒を注いだ途端、コイが暴れて逃げ出し、男性2人で捕まえる一幕も。杉浦さんは「厄を背負ってくれるコイが元気で良かった。健康で一年を過ごしたい」と話していた。

 庄川峡観光協同組合によると、近年は少子化の影響で参加者が減少しているほか、「魚の虐待では」と抗議されることもあるという。組合関係者は、酒はエラから抜けるため害はないといい、「珍しい祭りをぜひ次世代に残したい」と話した。(松原央)