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 医療機器メーカーのオムロンヘルスケアが松阪事業所(三重県松阪市久保町)に新工場を設けるため、8日、松阪市と立地協定を結んだ。世界シェア首位の家庭用血圧計について、生産技術を開発する拠点となる。来年3月に操業を始める予定だ。

 新工場は鉄骨3階建て延べ9589平方メートル。約2千平方メートルを開発用に充て、ロボットによる生産技術などを研究。従来の家庭用血圧計のほか、今月から北米で発売した腕時計タイプの血圧計などについて、工程の省コスト化をはかる。

 新工場で培った技術は、中国など海外4カ所の工場で展開する。同社は京都府内に研究開発の拠点を持つため、松阪に生産の技術者を集めて連携する狙いもある。新工場の建設費は約24億円。工場内で年3億~4億円規模の設備投資をしていく。

 松阪事業所は1974年に操業を始め、家庭用血圧計を年約150万台生産している。新工場が加わる2020年には生産量を300万台超まで増やすという。荻野勲社長(56)は「新しい生産技術を日本でつくり込み、新たな挑戦をしていく」。竹上真人市長は「生産拠点が海外にシフトするなかで、地域とのつながりを大事にしていただいた」と歓迎した。(高木文子)