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 ドイツ北部のブレーメンで7日、新興右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に所属する国会議員が襲撃され、重傷を負った。同党に対しては、政党事務所に爆発物が仕掛けられるなどの事件が相次いでおり、ドイツ社会の政治的対立が暴力に発展することへの懸念が広がっている。

 襲撃されたのは、同党の連邦議会議員で州代表を務めるフランク・マグニッツ氏(66)。警察などによると、新年行事から帰宅する途中の7日夕、覆面をした複数の男に待ち伏せされ、角材のようなもので頭部を殴られた。意識を失って倒れたところを通行人に助けられ、病院に搬送された。容疑者らは逃走中で警察がテロ事件とみて捜査している。AfDは、対立する左派勢力を批判する声明を発表した。

 マース外相は事件を受け、「暴力は政治的な対立の解決手段になりえない。容疑者は厳しく罰せられなければならない」とコメントした。

 AfDは難民排斥を訴えて支持を伸ばし、一昨年の総選挙で初めて連邦議会に進出。今年の地方選挙でも躍進が見込まれている。(ベルリン=高野弦)